積層フェノールホイール(TLシリーズ)— キャンバス・樹脂複合ホイール。耐荷重は非公表

更新 2026-11

積層フェノールホイールは、フェノールファミリーにおけるキャンバス・樹脂複合タイプのホイールです。キャンバスを積層してフェノール樹脂に含浸させ、熱と圧力で成形することで、ゴム弾性を持たない硬質で高密度なホイールを作ります。メーカーの選定表には、この構造専用のTLシリーズ(Laminated Phenolic)が設けられており、床保護 中〜低、転がり性 最良、耐薬品性 可、使用温度範囲 -65〜+250 °Fという公表クラス属性が与えられています。この温度範囲は汎用フェノールクラスと同じ窓です。

公表データには正直な空白があります。TLの行では、耐荷重とサイズの欄が空欄です。メーカーはこのシリーズについて、隣の汎用TMクラス(400〜8,000 lb、3〜18 in)とは異なり、公開の耐荷重表を出していません。業界のクラス資料では、積層キャンバスフェノールは5 inでおよそ500〜1,000 lb、連続+325 °Fまでとされていますが、これらはクラス値であってTLシリーズの定格ではなく、TLの行に持ち込みません。お客様の定格は見積書の項目です。当社の供給形態は自社生産+外注で、標準構造は15〜20日、特注構成は30〜40日で出荷します。

仕様

タイプ 積層フェノールホイール(フェノール樹脂含浸のキャンバス積層体を成形);ボア平滑またはベアリング入り
TLシリーズ(メーカー参考値) Laminated Phenolic:床保護 中〜低、転がり性 最良、耐薬品性 可、-65〜+250 °F
耐荷重 / サイズ TLシリーズは未公表(選定表の空欄)— 構成ごとに見積りで確認
クラス参考(メーカー参考値) 汎用TMフェノールクラス:400〜8,000 lb、直径3〜18 in — 参考のみ。TLシリーズの定格としては決して扱わない
クラス参考(業界参考値) 積層キャンバス+フェノール樹脂構造;資料上のクラス帯は5 inで500〜1,000 lb、連続-20〜+325 °F / 瞬間400 °F
硬さ 硬質樹脂複合材 — 踏面のたわみが最小、低い転がり抵抗、衝撃は伝達する
納期 15〜20日(特注構成は30〜40日)
MOQ 200個(標準カタログ品はより少量での出荷可)
保証 18ヶ月

-65〜+250 °Fの範囲とクラス属性はTLシリーズの公表値です。TLシリーズの耐荷重は公表されておらず、TMクラスや他社クラス値から意図的に持ち込みません。実際の直径・荷重・使用条件での定格は、見積書に明記されます。

用途と選定

積層キャンバス構造がもたらすもの

積層フェノールの価値は、樹脂含浸のキャンバス基材が「しないこと」にあります。静荷重で潰れず、油や溶剤で軟化せず、たわみやすい弾性トレッドのように転がり抵抗を増やしません。公表されている材料ガイドは、このクラスをまさにこう定義しています。フェノール樹脂を含浸させた積層キャンバスは、最大耐荷重・耐熱・耐油・耐溶剤が求められる用途で選ばれ、衝撃脆性(パレット縁への落下による欠け)が管理すべきクラスの弱点とされます。積層構造はこの材料の伝統的な形であり、繊維の層がホイールに均一な粉体成形ではなく、繊維で補強された一体構造を与えます。

TLシリーズの位置づけは中荷重の専門ラインです。選定表では床保護が中〜低、転がり性が最良と評価され、温度は標準的なフェノールの窓である-65〜+250 °F。低温側は冷凍庫対応、高温側はポリウレタンの限界を超えますが、耐熱樹脂シリーズには及びません。耐荷重の欄が空欄である以上、見積書が唯一存在する定格です。定格とその荷重条件の根拠を書面でご確認ください。

RFQの前に確認すべき選定ポイント

まず床面と衝撃を確認してください。フェノール系ホイールは硬質なため、点荷重の下で脆い床塗膜を傷つけ、鋭い衝撃で欠けることがあり、公表のクラスガイドも衝撃脆性を弱点として明示しています。安定荷重下の産業用コンクリート床では軽く転がり、荷重をしっかり支えます。続いて通常の確認項目:安全係数をかけた1輪あたりの荷重、直径と踏面幅、ボアとベアリング形式、ホイール位置の温度、薬品への暴露です。

TLの耐荷重表は公表されていないため、お客様の構成に対する有効な数値は見積書の定格のみと扱い、どの部品(樹脂・ベアリング・グリス)が制限するかという荷重条件の根拠と併せて確認してください。荷重が公表のTMクラス帯(400〜8,000 lb、3〜18 in)に収まるなら汎用フェノールのページが比較の第一候補です。オーブン側の用途なら、耐熱フェノール系が-65〜+475 °Fを公表しています。標準構造は15〜20日、特注構成は30〜40日、MOQは200個です。

よくある質問

積層フェノール(TL)ホイールはどのくらいの荷重に耐えられますか?

メーカーはTLシリーズの公開耐荷重表を出していません。選定表の耐荷重とサイズの欄は空欄です。他社のクラス資料では積層キャンバスフェノールは5 inで1輪あたりおよそ500〜1,000 lbとされていますが、これはクラス値であってTLシリーズの定格ではなく、そのようには表示しません。1輪あたりの荷重、直径、使用条件をお知らせください。荷重条件の根拠付きで示される見積書の定格が、唯一の有効数値です。

積層フェノールは標準フェノールと同じものですか?

同じ材料ファミリーで、構造の重点が異なります。いずれもキャンバス布にフェノール樹脂を含浸させ、熱と圧力で成形したもので、硬質・耐油・高耐荷重という特性と、メーカー選定表に公表された-65〜+250 °Fの温度範囲も共通です。「積層」はTLシリーズの布と樹脂の積層構造を指します。実務上のTLと汎用TMクラスの選択は耐荷重とサイズです。TMは400〜8,000 lb、3〜18 inの帯を公表しており、TLの耐荷重は未公表で構成ごとに見積もられます。

湿気と油のある工場床では、積層フェノールと鋳鉄のどちらを選ぶべきですか?

床面と荷重が許すならフェノールです。樹脂基材は錆びず、無保護の鋼を侵す油や溶剤にも強く、鋳鉄よりはるかに軽く転がります。衝撃が過酷な場合やポリマーの温度範囲を超える場合は鋳鉄が有利です。フェノールの範囲を超える持続高温には、金属に頼る前に耐熱フェノールシリーズと高耐熱ナイロンを比較してください。スチールホイールもエポキシ系の床塗膜を傷めることがあります。

注文と書類

書類

すべての出荷には梱包明細書と商用インボイスが付きます。寸法図面(直径、踏面幅、ボア、ハブ長)はご要望に応じて提供し、見積書には定格の荷重条件の根拠を明記します。耐荷重表が公表されていないシリーズでは、この開示が最も重要です。

見積り

見積りには次の情報が必要です。安全係数をかけた1輪あたりの荷重、直径と踏面幅、ボアとベアリング、床面の状態、ホイール位置の温度、薬品への暴露、数量。確定見積書には、お客様の構成の定格と、樹脂・ベアリング・グリスのどの部品が制限するかを明記します。

サンプルと供給

標準構造は受注生産で、MOQは200個です。カタログ品は一部サイズで少量の試作用出荷も可能です。RFQにお問い合わせください。納期は標準15〜20日、特注構成は30〜40日です。通常の検証は、経路で最も条件の悪い床面での試用ホイール評価、その後のボア適合と踏面確認、そして量産発注という流れです。